お疲れ様です。ふぇでらです。全英オープン(ウィンブルドン)2014も佳境に入ってきました。ディミトロフ、ラオニチ(ラオニッチ)、キルギオスらベスト8が出揃っていますが、しかし残念ながら錦織はベスト16で姿を消してしまいました……。
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錦織世代のラオニッチやディミトロフはGSで2度目のベスト8到達、6年下のキルギオスはGS初ベスト8到達
これでラオニッチは、全仏オープン2014に続いて2度目のGSベスト8到達です。以前より注目しているディミトロフも、全豪オープン2014に続いて自身2度目のGSベスト8到達。しかも、彼お得意の股抜きショットをまたも披露しています。ただし、かなり強引に股抜きしてますがf(^^;)。
個人的に大会前から注目していたキルギオス(キルジオス)は、19歳にしてGSベスト8に初到達。今大会全体的にスロースターター気味でしかもグラスコートとはいえ、あのナダルを破るという金星。しかも股抜きライジングショットでウィナーというスーパープレーも。
主要なATPプレーヤーのGS初ベスト8到達時期などを紐解いてみると……
ということで、GSタイトルホルダーや錦織と同世代以降のプレーヤーがGSベスト8に到達した時期を、下記にまとめてみました。
●フェデラー(1981年生まれ)
|全仏オープン2001(20歳になる年)
※全英オープン2003でGS初優勝(22歳になる年)
●ワウリンカ(1985年生まれ)
|全米オープン2010(25歳になる年)
※全米オープン2013でベスト4
※全豪オープン2014で優勝(29歳になる年)
※全英オープン2014でベスト8(現時点で最終結果未定)
●ナダル(1986年生まれ)
|全仏オープン2005(19歳になる年)
※そのまま全仏オープン2005でGS初優勝
●ジョコビッチ(1987年生まれ)
|全仏オープン2006(19歳になる年)
※全豪オープン2008でGS初優勝(21歳になる年)
●マレー(1987年生まれ)
|全英オープン2008(21歳になる年)
※全米オープン2008にて準優勝
※全英オープン2009でベスト4
※全豪オープン2010&2011&2013で準優勝
※全仏オープン2011でベスト4
※全米オープン2012でGS初優勝(25歳になる年)
●デルポトロ(1988年生まれ)
|全米オープン2008(20歳になる年)
※錦織を破って進出
※全米オープン2009にて優勝
※全豪&全仏オープン2009でベスト4
※2010年に右手首手術、2014年に左手首手術
●グルビス(ガルビス)(1988年生まれ)
|全仏オープン2008(20歳になる年)
※全仏オープン2014でベスト4
●チリッチ(1988年生まれ)
|全米オープン2009(21歳になる年)
※全豪オープン2010でベスト4
※全英オープン2014でベスト8
●ドルゴポロフ(1988年生まれ)
|全豪オープン2011(23歳になる年)
●錦織(1989年生まれ※ただし12月29日生)
|全豪オープン2012(23歳になる年)
※全米オープン2008でベスト16(19歳になる年)
※デルポトロに敗退
※その後手術で2009年中盤~2010年中盤までツアー離脱
●ラオニッチ(1990年生まれ※ただし12月27日生)
|全仏オープン2014(24歳になる年)
|全英オープン2014でベスト4(現時点で最終結果未定)
※全豪オープン2011にてベスト16(21歳になる年)
●ディミトロフ(1991年生まれ)
|全豪オープン2014(23歳になる年)
|全英オープン2014でベスト4(現時点で最終結果未定)
●トミック(トミッチ)(1992年生まれ)
|全英オープン2011(19歳になる年)
※ジョコビッチに敗退
●キルギオス(キルジオス)(1995年生まれ)
|全英オープン2014(19歳になる年)
誤解を恐れずに個人的な見解を述べれば、GSの成績に関して言えば錦織はなんだかんだで、チリッチやグルビスに差を開けられつつあり(ベスト4を記録している)、ラオニッチやディミトロフにも並ばれ追い越されつつある状況のような気がします(ベスト8を2度記録しベスト4も到達)。錦織は今のところ、ドルゴポロフと同じくベスト8を1度記録しているのみ。もちろん、ATPツアートータルでの成績やランキングはGS戦績とは別です。とはいえ無関係でもありませんが。
錦織にはあえてどんどん期待していきたい。そうしないと同世代に抜かれ下の世代に追いつかれる可能性も……
率直に言って、今となっては錦織は手術や怪我などでのブランクが非常にキャリアに影を落としている気がします……。ブランクがなかったら……いえ、たらればはやめましょう。
なにはともあれ、個人的に彼にはGSではベスト8が最低ノルマ、ぐらいの期待を持って今後応援していきたいと思います。そうでなければ、あと2~3年後(ナダル、ジョコビッチ、マレーが30代突入)に訪れるであろうATP群雄割拠の時代到来にあたって、GS優勝の可能性が有るのにおぼつかなくなってベスト8やベスト4止まりでも、ファン的に満足してしまう気がするからです。
私はとくに錦織のファンというわけではありませんが、日本人として期待はしています。が、今後、全英オープンでベスト8になって松岡修造氏に並んだレベルで歓声がわくようですと、ディミトロフ、ラオニッチ、チリッチ、グルビスにますます差を空けられるような、言い知れぬ嫌な不安や恐怖があります……。ま、彼らが怪我でツアー離脱する可能性も等しくあるのでしょうけれども……。
キルギオスは、10代でGSベスト8という結果を残すことで将来の王者になる第一の関門をクリア
また、全英オープン2014でベスト8到達したキルギオスは、まちがいなく次世代の有望株と言って良いと思います。伸び悩みを見せているトミッチ(トミック)の例もあるものの、19歳でのGSベスト8初到達は近年ではナダルやジョコビッチに並んでおり、プレースタイル的にもサービス力とリターン力どちらも兼ね備えていることから、伸びしろと適応力の高さが垣間見えますし。
錦織世代であるチリッチ・ラオニッチ・ディミトロフが、今大会ベスト8以降、どのような戦いを見せるのか。残り少ないウィンブルドン2014を楽しんでいこうと思います。そして錦織には全米オープン2014に期待! くわえてツアー最終戦出場にも多いに期待!
以上、最後まで御覧いただいた貴方に感謝。Good luck and bless you.
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