へぼプランナーのふぇでら(fedelat)です。過去記事でも触れていた、テニスIT革命といっても過言ではないバボラ渾身&野心のプロジェクトが、いよいよローンチするもよう。
第一弾として、バボラ・プレー・ピュアドライブセットが12月12日に発売されるようです(各国により発売時期は異なり、2014年になる地域も有)。ピュアドライブは世界で一番売れているラケットらしいので、初回のバボラ・プレー対応ラケットとしては妥当な選定ではないでしょうか。価格は、メーカー希望小売価格としては $399.00となりそうです。
どうやら、センサー部分だけを購入し自分のラケット(他メーカー)のグリップ部分に装着することは、少なくとも発売当初は難しいみたいです。バボラの別ラケットへの装着も、多少の加工を施さないかぎり普通ではつけられないもよう。逆に言えば、DIYで(メーカー保証外にはなるけれども)可能みたいな情報も(解析結果が狂うので推奨ではない? よくわかりません)。
バボラは、ジェスチャおよび動作認識システム開発やセンサー・データ融合向けのソフトウェアサービスを提供しているフランスのMovea社と提携し、バボラ・プレー&コネクトを構築。
ラケットのスペックはピュアドライブと同じ。ヘッドサイズ100平方インチ、重量300g、バランス320mm、グリップサイズ1~5。
グリップ内部に装着するセンサーのおおまかなスペックは以下のようなものになっているそうです。6時間バッテリー、USBポート(充電も兼ねる)、Bluetooth接続、プレイデータ150時間分を保持することが十分に可能なメモリー、加速度計、ジャイロスコープ。アプリはAndroidおよびiOSに対応(およびMacOSとWinsows)。
実際のプレー解析後のアプリのUI/UXについては下記の画像および動画が参考になると思います。かなり細かいところまでデータを収集できているようで、実プレー時間やショット数はもとより、各ショットの種類の違いも認識し、フォア・バックなどショットごとのヒット数ないしは割合もでているようです。
スピン・スライス・フラットの、スピン量やパワーも数値としてでています。
各ショットごとのボールヒットエリアも解析できているようです。
今のところ、一部データ取得や解析において不具合や計測エラーが生じる時があるようですが、いずれアップデートで改善されていくもよう。
バボラ・プレーで解析された情報はシェア可能で、オンラインコミュニティ上で不特定多数と比較・ランキングといったこともできるようです(バボラ契約プロのデータも公開される?)。しかも、国際テニス連盟として2014年1月1日から選手が試合中にデータを記録できるようにルール改正されるかもしれないとも、情報としてでていました。もしこれが本当ならばテニス界にとって歴史上もっとも大きな革新かもしれません。
今回の情報元は下記のとおり。興味のある方はご覧いただければ幸いです。より詳細な画像がある続報記事『Babolat Play対応ピュアドライブ画像とアプリのスクリーンショットが続々と公開中』(2013年11月25日)も、どうぞ。
スゴいですね!。開発中の雑誌記事を、チラッとだけ見たことありましたが、こんなに詳細なデータが分かるとは…。部活とか、競技者向けのスクールで取り入れたら、各人により効率的な練習メニューとか出来そうですね。
一般レベルでも、ゲーム感覚でレベルアップを楽しむも良し、試合の勝因・敗因を分析するのに使ったり、数値的に見てどんなラケットが合っているのか比較したり、使い方次第で色々と役立ちそうですね。
テニスはほかのスポーツと比べ、感覚的なコーチングが多い気がします。それがこのシステムである程度ででも指標化・数値化されて、見える化されればいろいろと連鎖的に変化していくような気がしています。
また、オンライン・コミュニティー内で楽しみながら競争・比較も出来ますので、モチベーションやソーシャルの助けにもなりますし。
オープンにして、全ラケットメーカーで統一標準採用してほしいぐらいです。
あとは、データや数値にどれくらいの信頼性や正確性/普遍性があるかが、気になるところではありますが……f(^^;)。