テニス好きのへぼプランナーが綴る、奇妙に微妙なブログ。貴方のスキマ時間を2分間だけ暇つぶしできます! アクセスしてくれた人に潤いと幸運と良い1日を!

ソニーがCES2014でテニスセンサーを突如発表、バボラ・プレーにはない動画連動機能あり

2014.01.08

6件



新年早々に更新が1週間空いてしまった、文字どおりへぼプランナーのふぇでらです。さて、既に発売開始されているバボラ・プレーなどで俄然盛り上がってきたテニスのIT化ですが、プロトタイプの参考出展というレベルながらソニーもこの領域に進出することを企ているようです。

【追記】正式発売が確定しました。続報記事『ソニー、スマートテニスセンサー『SSE-TN1』を5月下旬発売(予想価格18000円前後)』をご覧ください。

sony_tennis_sensor_ces2014

ソニー、CES2014にてラケット装着型センサー『テニスセンサー』を披露

ソニーはCES(全米家電協会主催のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2014にて、『Fuel Band』でナイキが先行しているウェアラブルタイプの活動量計分野への参入を表明、新商品『Smart Band』を発表しました。それに付随して、スマートフォン上でテニスショットのタイムリーな分析ができプレイ後には撮影した動画と組み合わせてプレイ内容を確認できる、ラケット装着型センサー『Tennis Sensor』もプロトタイプながら参考展示。この動きによって、にわかにテニス界隈でセンサー&プレー分析が熱くなってきました。

ソニーの『テニスセンサー』公式動画が凄い

動画もソニー公式からUPされています。……まさかのミュージカル仕立てf(^^;)。とはいえ、非常に巧く『テニスセンサー』のコンセプトやPRポイントを表現できており馬鹿にできません。見れば見るほど唸らされます。

特に清掃のおじさんが若かりし頃に戻ってテニスをしだすシークエンスなど、出色の出来です。実際にそういう層にリーチするかどうかは別にして、そういう需要やターゲットの掘り起こしもきっちりイメージしているということにほかなりません。冒頭の恋人同士の支え合いのシークエンスも含め、技術やガジェットの機能ではなく、むしろ夢や温かみ・豊かさを感じさせることを意識しているように見えます。このあたりはバボラ・プレーのプロモーションと少し異なり、それがテニス専門メーカーと家電メーカーの戦略(設計思想)の違いということでしょう。
sony_tennis_sensor_ces2014_b

また、CNETやThe Vergeなどのリポート動画もアップされていましたので合わせて埋め込んでおきます。

さすがソニーのネームバリュー、各ガジェット系サイトでも紹介記事が続々とアップされ知名度でバボラ・プレーを超えた?

バボラ・プレーとは違い、かなりのニュースメディアサイトで『Tennis Sensor』が紹介されています。テニスラケット装着型センサーとしては、突出した露出量といえるでしょう。もう既に、バボラ・プレーを知っている人よりソニーのテニスセンサーを知っている人のほうが多いかもしれません……f(^^;)。

バボラ・プレーとの大きな違いは、プレー動画も撮り動画上で分析結果を表示可能な点

センサーおよびアプリについては、おおよそバボラ・プレーと同等程度のデータ取得・解析機能が備わってるようです。大きな違いとしては、プレーをスマホで動画撮影しその撮影済み動画と組み合わせてプレイ内容を確認できるという点が挙げられます(もちろん、バボラ・プレーはグリップ内にもともと埋め込んであるのに対してソニーのものは自分でグリップエンドに装着、という違いもあります)。
sony_tennis_sensor_ces2014_c
sony_tennis_sensor_ces2014_d
つまり、取得データの解析結果表示だけでなく、それらを撮影済み動画のタイムラインそってオンスクリーンで再生できる(またはリアルタイムで解析結果をスマホ画面に表示?)ようになっています。ただし、あくまでプロトタイプの参考出展であり、実際に市販レベルになってもそういうことが現実にできるかどうかは現時点では不明ですが……。

補足:競合商品『Zepp Tennis』の存在について

ちなみにテニスラケットのエンドキャップに装着するタイプのセンサーとしては『Zepp Tennis』も存在しています。バボラ・プレーの記事を書いた時は寡聞にしてその存在を知りませんでした。tokentoken氏(ブログ:DEVCAFEJP)にツイッターで引用してもらったらしく、その時に初めてZepp Tennisを知りました。勉強不足で申し訳ございません。また、引用および知見をいただきましてありがとうございます。


Zepp Tennisについては公式の下記動画をご覧いただければその全容がよくわかると思います。

今後、テニス業界をはじめスポーツ全般にセンサー装着によるデータ解析というトレンドが定着していくのかどうか、楽しみに動向を見守りたいと思います。個人的にも興味津々!

以上、最後まで御覧いただいた貴方に感謝。Good luck and bless you.

    Pocket


関連記事



コメント

    • ひろ
    • 2014年 1月 08日

    バボラプレーが噂になった時でも衝撃でしたが、今回はそれ以上の驚きです。
    ソニーさん、すごいことをしますね。
    近い将来、ラケット業界もこのようなセンサーが主流になるのでしょうか。
    問題なのは、価格がどれぐらいになるかです。
    あまりに高値ですと、手が出ませんので、そこそこの値段になることを祈るばかりです。
    一時的なブームで終わらないことを期待したいです。

      • ふぇでら
      • 2014年 1月 10日

      ソニーを始め、各社がビッグ・データやライフログを最重要戦略の中に組み込んできていますので(GoogleやFacebookが取得できないジャンルのデータでもある)、その一環としての参考出展でしょうね。

      また、広い意味ではスポーツもゲームです。PS4でゲーム・エンターテインメント分野でスタートダッシュを決めたソニーの、次の一手という見方もできるかもしれません。

      スマホが主流になったように、ラケット業界もなんらかのセンサーデバイス搭載が主流になる趨勢ではないかなと思います。10年スパンでみれば、ですが。

      価格はどうなんでしょうか。あくまで今回はプロトタイプの参考出展ですので……。とはいえ、ZEPP TENNISが149.99ドルですのでその辺りがベンチマークになるはずです。
      http://www.zepp.com/tennis/

    • ピカピカ名無しさん
    • 2014年 1月 09日

    これが流行ると一番影響を受けるのがテニス中継でしょう。
    プロテニス選手はデータを提示するのが義務付けされるかもしれません。
    視聴率のために。主にUSOPENあたりから。

      • ふぇでら
      • 2014年 1月 10日

      おっしゃるとおりです。

      今でもラリー回数・ボールスピード・プレイスメントなどはトラッキングされており、画面上に映しだされたりしていますが、そこに回転数やボールインパクトエリアなどなど多岐にわたる情報がインフォグラフィックとして表示されたら、テニス中継が激変すると思います。

      ボールスピードは分かりやすいですし憧れや興味の対象になりやすいですが、回転数や常にボールをクリアヒットできる能力などが可視化されれば、ファンの反応や見方も変わるでしょうし。

      >プロテニス選手はデータを提示するのが義務付けされるかもしれません。
      上記の件についは下記の記事
      http://goo.gl/blqwDy
      の最下部に、
      The International Tennis Federation has gotten on board with the Babolat Play too. It put into place tennis’s 31st rule, which states that starting Jan. 1, 2014, players may record data during a match.
      という記述もあるので軽い期待ぐらいはしてもよいと思われます。
      USオープンからというのは、私もそう思います。一番、進取の気鋭に富んでいるグランドスラム大会ですし。

    • ピカピカ名無しさん
    • 2014年 1月 11日

    こうやって見るとバボラプレーの欠点は、ラケット交換に対応でき無いこと。
    壊れたとき交換が難しいこと。
    ソニーのは、形状の違うヘッドとウィルソンのどちらにもはまるとは思えないところ。
    結局はアプリの出来と値段次第ではありますけど。
    当分は熾烈なシェア争いが続きそうです。
    面白いのはゴルフに応用が利くところ。市場はあちらの方が大きいです。

      • ふぇでら
      • 2014年 1月 14日

      双方のプロダクトの欠点について、おおむね同意します。

      量産や標準化で価格が低下しほぼ今のラケット価格程度になれば、メーカー組み込みの内蔵式のほうがいいのですが……。将来的にはその方向だと思います。

      それに、個人的にはグリップエンドとはいえ8~10gのセンサーを後付けしたくないですしf(^^;)。また、慣れないと手首の接触感が気になりそうな……。

      とはいえ、廃棄するときや中古売買するときや劣化によるバッテリー交換、ラケットが折れた時などのことを考えると、現実的には後付け方式のほうが当面は支持を得そうですね。ゴルフなど他スポーツでも使えるという優位性もありますし。

      いずれにしろ、おっしゃるとおり、アプリの品質や機能性やユーザビリティ、外部連携・オープン性などが決め手になっていくというのも間違いのないところだと思います。

  1. この記事へのトラックバックはありません。



カテゴリー Category

ページ上部へ戻る